日産の実験開発&生産拠点、TPG(栃木プルーピング・グラウンド)にて行なわれた「Z Car Fiesta 2008」は、朝から小雨に見舞われながらも、国内外のZファンの熱気で昼前には雨雲も跳ね返す盛り上がりを見せた。 それもそのはず、TPGでの7回目となるこのイベントは今回でファイナル。
2002年のZ33による復活から例年、秋のイベントとして行なわれてきたが、ひとつの区切りとして今回が最後となった。 ちなみに前日の15日には、宇都宮市みずほの自然の森公園にて「Z Car Meeting 2008」がこれまた恒例行事として開催。ニスモをはじめ、横浜ゴムのデモカー展示のほかに、Zファン同士によるカーショーがしめやかに執り行なわれた。 また、当日の夜には宇都宮東日本ホテルの大ホールを貸し切って前夜祭を開催。カーショーに続いて、全米ZカークラブのメンバーやZの父ことミスターK・片山 豊氏、そしてZの商品主管・湯川伸次郎氏に日産実験開発部のトップガン・テストドライバー、加藤博義氏&松本孝夫氏、実験評価主担の永井 暁氏らを招いて盛大なパーティが繰り広げられた。
その中で、開発陣のスピーチから、発表前のZ34を翌日のTPGイベントにて見せるとのポロリ発言が出ると、会場は一気に興奮の嵐に包まれ、宴の盛り上がりは最高潮に……。 しかし結局、翌日のTPGイベントでは本社判断からこの案はボツとなり、ビデオでのみの紹介に。どうやら、「19日のLAショーでのワールドプレミア前に公開するのはよろしくない」との“銀座”本社の判断らしい。
すでに本誌でもお伝えしたように、アメリカの外誌には実車が取材として貸し出され、当地のファンには公開もされているというのにおかしな話である。Zは日本で開発され、このTPGで生まれたというのに……。
まぁそれはともかく、午後から薄日も差してきたTPGでは、ジムカーナ大会や高速周回路ツアーなど、愛車のZで楽しめるイベントで賑わった。これもひとえに、栃木の実験評価部と地元・宇都宮のアルティメイトZカークラブの熱意の賜物。すべてはZという、世界でもっとも愛されてきたスポーツカーで結ばれた絆が成せる技だろう。
そもそもメーカーがテストコースを開放し、作り手の人間が、ファンクラブの人間と手弁当でひとつのクルマのイベントを行なう--。こうした例は世界でもないだろう。その意味で、こうした場がなくなるのは残念だが、イベント後、アルティメイトの代表・高賀茂 哲弘氏はこう述べた。 「将来、ぜひ進化したZ-carFiestaでお目にかかれる機会を夢見て、いろいろな方法を考えて行きたいと思います」 その時には新たにZ34を加え、さらに大きなZの輪が広がるのだろう。
来年09年はZ誕生40周年。そう遠くない未来に再会の場が設けられることを祈りたい。
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