今季のSUPER GTでは、唯一のフェアレディZとなってしまった、#46エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝)。
予選では14番手と低迷していたものの、決勝前のフリー走行では3番手のタイムをマークし、700kmの長丁場で期待が高まっていた。
決勝では、フェラーリ勢とポルシェが激しいバトルを続ける展開だったが、#46エスロードMOLA Zのスタートドライバーを担当した柳田真孝が、ひとつずつポジションを上げ、38周目にはなんとトップを奪う。
その直後の1回目のピットインで星野一樹に交代し、5番手でレース復帰。今回のレースでは、3回のピットインが義務付けられているものの、ピットインしてエンジン停止すれば燃料補給、ドライバー交代やタイヤ交換をしなくてもOK。そのため、52周目の2回目のピットインではいっさいの作業を行なわず、ドライバー も星野のままコースへ送り返した。
3回目のピットインは74周目で、ドライバーを柳田に交代し、燃料補給とタイヤ交換を終えてコースに戻ったときには、#2 アップル・K-one・紫電、#43 ARTA Garaiyaに続く3番手に浮上していた。
#46エスロードMOLA Zの柳田は、85周目のカシオトライアングルで#43 ARTA Garaiyaの高木真一をパス。#2 アップル・K-one・紫電、#46エスロードMOLA Z、#43 ARTA Garaiyaの順でGT300のトップ集団を形成しバトルを展開。3台は一歩も引かない白熱した攻防を続ける。
その均衡が破られたのは、最終ラップに突入する直前のカシオトライアングル。アウトラップでペースの遅いGT500に引っかかった#2 アップル・K-one・紫電を#46エスロードMOLA Zの柳田が鮮やかにパッシング。最後の最後でトップを奪うと、そのままゴールを迎えた。
#46 エスロードMOLA Z(星野一樹/柳田真孝)の優勝は今季初。チームおよび星野一樹の優勝は昨年のこのレース以来。柳田真孝のGT300クラス優勝は02年第3戦SUGO以来で、通算2勝目となる。
#46 エスロードMOLA Z
星野一樹「レースを(ピットインによって)3つに分けるか、4つにするか、シミュレーションをしたんですが、結局決まらずに、最初の柳田選手の走りを見て決めることにしました。(柳田が)非常によい走りで追い上げてくれたので、3つに割って行くことに決めました。それがバッチリ当たりました。展開にも恵まれ、セーフティーカー後は3番手になれました。僕は昨年、諦めなかったら良いことがあると身をもって経験(最終戦の最終ラップでチャンピオンを決定)したので、最後まで諦めずに(柳田の走りを)見ていました。(トップの2号車を)抜いた瞬間は覚えてないです。まだ勝っていないのにメカニック達と抱き合って…(笑)。本当にみんなに感謝したいです」
柳田真孝「本当に信じられない気持ちです。14番手からのスタートで、最後の最後で逆転してこの場所にいられるのは素晴らしいことだと思います。最後はGT500が2号車を130Rで抜いたので、そこを狙いました。トップを争った3台は皆同じようなペースで、単独では抜けない。GT500クラスに抜かれるとき、抜かれる方(GT300)はタイムロスがあるので、そこをうまく使って、130Rで並んで、シケインで抜きました。
選手権を考えると今回の鈴鹿がラストチャンス、勝てなかったらチャンピオンはないとふたりで考えていました。最後のラップで勝てたと言うことは、ラスト3戦に繋がるいい結果だと思います。残りのレースも諦めずに走ります」
text GTR-WORLD.net
photo GTA
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